
祭り紹介
会陽(えよう)は、毎年2月の第3土曜日に宝木が投下されますが、その19日前の会陽「事始め」から行事が始まります。その3日後には宝木の素材を授かる「宝木取り」、授かった原木を宝木として削り整える「宝木削り」と進み、その後、14日前からは「修正会(しゅしょうえ)」と呼ばれる新年の大祈祷が開白され、僧侶が国家安穏・五穀豊穣・万民豊楽を毎日祈ります。その結願日におこなわれるのが西大寺会陽(はだか祭り)です。朝から多くの男たちが全国各地から集まり、夜になるにつれワッショイというかけ声が境内に広がります。午後10時からは本堂にある御福窓から、すし詰めの男たちの上に宝木が投下され「福男」になるべく壮絶な奪い合いが始まるのです。
このとき男達の志気を高めるために「会陽太鼓」を打つのは女性たち。例年、昼間には子どもたちによる「少年はだか祭り」もおこなわれます(2023年は中止)。
2023年は、コロナ禍の為、宝木争奪戦は中止になりましたが、水垢離行などまわし姿で境内を巡行して、邪気を鎮める「地押し(じおし)」を主とした裸祭りを3年ぶりに開催致します。福男は決めず、宝木は午後10時に祝主様に直接投下して授ける形でおこなわれる予定です。その他、会陽冬花火の打ち上げや露店の出店があり賑わいます。争奪戦開始以前の様式に則り、あらかじめ選ばれた祝主様に直接宝木を授ける形でおこなわれる予定です。